バイナリーオプションという言葉を聞いたことがありますか?
「簡単に稼げる」とうたう広告も多いですが、実際はリスクも大きく、しっかり理解してから始めることがとても大切です。
この記事では、バイナリーオプションの仕組みや取引方法、注意点まで解説していきます!
バイナリーオプションの仕組みとは
バイナリーオプションは、ある「条件」が成立するかどうかを予想する取引です。
たとえば「10分後にドル円のレートが今より上がっているか」を予想し、的中すればお金がもらえます。
外れた場合は、賭けたお金がゼロになります。
勝ち負けがはっきりしているシンプルなルールですが、簡単に勝てるとは限りません。
バイナリーオプションのペイアウト率とは
バイナリーオプションで勝つと、掛け金に対してあらかじめ決められた金額が戻ってきます。これをペイアウト率といいます。
日本の正規業者では
1.7倍から1.9倍程度が一般的です。
【例】
賭け金:1,000円
ペイアウト率:1.8倍
勝ったときの戻り:1,800円(利益は800円)
掛け金以上に増えるとはいえ、勝率が安定しないとすぐにマイナスになる可能性もあります。
日本の正規業者を紹介
日本国内で安心してバイナリーオプションを取引したい場合は、金融庁に登録された業者を使うことが大前提です。
現在、代表的な正規業者には以下があります。
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GMOクリック証券(外為オプション)
大手証券会社が提供する信頼性の高いサービス。スマホアプリも使いやすく、ペイアウト率も安定。 -
FXプライム by GMO(選べる外為オプション)
短期取引に対応し、初心者にも分かりやすいインターフェース。 -
みんなのFX(トレーダーズ証券)
2023年末でバイナリーオプションは終了しましたが、以前は安全な選択肢の1つでした。
このような登録業者であれば、資金も保全されており、出金トラブルの心配もありません。
高額なUSBを売る業者にご注意を
最近、「勝てるタイミングを自動で教えてくれるUSB」を
50万円以上の高額で売り付けてくる業者が確認されています。
これは明らかな詐欺まがいの手法です。
このようなUSB販売者の利益のためだけに作られています。
必ず勝てる保証など、どこにもありませんので、絶対に購入しないでください。
「誰でも簡単に勝てる」といった甘い言葉には、必ず裏があります。
自分の身を守るためにも、取引の判断は他人任せにせず、自分で分析して行いましょう。
マーチンゲール法を使うとどうなるか
「負けたら賭け金を2倍にしていく」というマーチンゲール法。
理屈としては、どこかで1回勝てばそれまでの損失を取り戻せる、という考え方です。
しかし、実際には非常にリスクが高く、
何回か連続で負けると、あっという間に資金が底をつきます。
【例】
1回目:1,000円負け
2回目:2,000円負け
3回目:4,000円負け
4回目:8,000円負け
5回目:16,000円勝ち(ペイアウト2倍なら32,000円)
トータルの支出は1,000 + 2,000 + 4,000 + 8,000 = 15,000円
最後に得た損益は
32,000円 – 16,000円 – 15,000円 = 1,000円
つまり、約1,000円程度の利益のために、31,000円のリスクを負っていたことになります。
効率が悪く、精神的にもプレッシャーが大きいため、初心者にはおすすめできません。
また、上記の例ではペイアウト率2倍で計算しましたが、仮にペイアウト1.8倍だとすると、掛け金を2倍にしてもトータルでマイナスになってしまいます。
28,800円 – 16,000円 – 15,000円 = -2,200円
海外業者の利用は危険がいっぱい
海外のバイナリーオプション業者には、次のようなリスクがあります。
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出金できない
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日本語サポートが不十分
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高いレバレッジやギャンブル的な仕様
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金融庁の規制を受けていない
たとえば、日本の法律では2分未満の短期取引は禁止されていますが、海外業者ではこれが可能なためギャンブル性が高くなっています。
また、詐欺被害にあっても救済を受けられない可能性があります。
バイナリーオプションを始める前に気をつけること
最後に、これからバイナリーオプションを始めようと思っている人へのアドバイスです。
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必ずデモ口座で練習すること
本物のお金を使う前に、練習用の口座で取引の流れを覚えましょう。 -
投資資金は余裕資金から出すこと
生活費を賭けるのは絶対にやめましょう。 -
情報をしっかり調べること
公式サイトや口コミをチェックして、安全な業者か確認しましょう。 -
すぐにもうかる話を信じないこと
「簡単に1日で稼げる」などの広告は、ほとんどがウソです。
バイナリーオプションは、正しく知識をつければチャンスもありますが、油断すると大きな損をするリスクもあります。
まずはしっかり勉強し、自分を守ることから始めましょう。
資産運用を始めるなら、こちらのNISA解説記事もぜひ参考にしてください。
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