レバレッジETFはあり?リスクを最小限にする使い方
投資に興味がある人なら「レバレッジETF」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。値動きが大きく、うまく使えば短期間で資産を増やせる可能性がある商品ですが、同時にリスクも大きいです。
この記事ではレバレッジETFの基本から、安全に使うためのコツまで、高校生にもわかるようにやさしく解説していきます。
レバレッジETFとは何かを知ろう
レバレッジETFとは、株価指数などの動きを「何倍かにして」動く金融商品です。たとえば「日経平均の2倍の値動きをするETF」といったものです。
ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託と言います。株のように証券取引所で売買できます。
レバレッジETFは「短期勝負」に向いています。理由は次の章で説明します。
長期保有には向かない理由
レバレッジETFは、指数の1日の変動に対して倍の動きをするように設計されています。そのため、日々の上下を繰り返すうちに、元の指数の値が変わらなくても、レバレッジETFの価格は下がっていくことがあります。
これは「ボラティリティ・ドラッグ」と呼ばれる現象です。
例
日数 | 市場の変化 | 通常ETF | レバレッジETF(2倍) |
---|---|---|---|
1日目 | +10% | +10% | +20% |
2日目 | −9.1% | 0% | −18.2% |
※レバレッジETFは1日単位で動くので、上がったあとに下がると、トータルでマイナスになりやすいです。
このように、長く持つとどんどん価値が減ってしまうことがあるため、長期保有には向きません。
どんな使い方が安全なのか
レバレッジETFを使うなら「短期で、ルールを決めて使う」ことが大切です。以下のようなポイントを守ると、リスクを抑えることができます。
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損切りラインを必ず決めておく
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長く持たず、数日から1週間程度で手仕舞う
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全資産の10%以内にとどめる
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利益が出たら欲張らずに確定する
特に、最初は「練習」として少額で始めることをおすすめします。
どんな人に向いているのか
レバレッジETFは、次のような人に向いています。
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投資経験がある程度ある人
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自分のルールを守れる人
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毎日チャートをチェックできる人
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すばやい判断ができる人
逆に「ほったらかしで投資したい」という人には、あまり向いていません。普通のETFやインデックスファンドの方が安心です。
おすすめの使い方はシンプルなトレード
シンプルな使い方としては、トレンドがはっきり出ているときに短期でレバレッジETFを買い、5%~10%の利益が出たらすぐに売る方法です。
例:日経平均が上昇トレンドにあるとき
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レバレッジETF(日経レバETFなど)を購入
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チャートを毎日チェック
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利益が出たらすぐに利確
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逆に3%以上下がったら損切り
このように「小さく勝つ」「負けは最小に」を心がけることで、レバレッジETFでも安定した結果が得られます。
レバレッジETFのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
短期間で大きな利益が狙える | 値動きが激しく損失も大きい |
株より少ない資金で始められる | 長期保有に向いていない |
下落相場でも利益を狙えるETFもある | 初心者には難しい側面がある |
まとめ
レバレッジETFは、うまく使えば大きな利益を出せる可能性がありますが、その分リスクも大きいです。長期保有には向いておらず、短期でルールを決めて使うのがポイントです。
最初は少額から、シンプルな方法でチャレンジしてみましょう。投資は自己責任ですので、無理のない範囲で行うことを忘れないようにしてください。
以上がレバレッジETFについての解説でした。投資の世界は奥が深いですが、正しい知識と判断力があれば、リスクを抑えて賢くお金を増やすこともできます。自分に合った方法で、じっくり学んでいきましょう。
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