高配当ETFってなに?
ETFは「上場投資信託」といい、株のように証券取引所で売買できる投資商品のことです。
その中でも高配当ETFは、配当金(企業の利益の一部)をたくさん出してくれる企業に投資するETFのことです。
銀行に預けても利息がほとんどつかない今、安定した収入源として高配当ETFは注目されています。
経費率ってなに?
ETFを運用するには、少しだけ管理費用がかかります。それが**「経費率」**です。
たとえば、経費率が0.10%のETFに100万円を投資した場合、年間で約1,000円が管理費として差し引かれます。
経費率のポイント
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経費率が低いほど長期投資に有利
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年間でじわじわ効いてくるので要チェック
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高くても1%未満が一般的
今回紹介するETFは、すべて経費率が0.35%以下のものを選んでいます。
おすすめETFを選んだポイント
以下の3つの観点から、2025年におすすめできる高配当ETFを5つ厳選しました。
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配当利回りが3.5%以上と高いこと
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経費率が低く、長期運用に向いていること
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運用実績があり、組み入れ企業が信頼できること
1. VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
配当利回り:3.7%
経費率:0.06%
アメリカの優良企業約400社に分散投資しているETFです。配当が安定しており、初心者にも向いています。
主な組み入れ企業
| 企業名 | 業種 |
|---|---|
| ジョンソン・エンド・ジョンソン | 医薬品 |
| JPモルガン・チェース | 金融 |
| エクソンモービル | エネルギー |
配当実績(1口あたり)
| 年度 | 配当金 |
|---|---|
| 2020年 | 2.77ドル |
| 2021年 | 2.84ドル |
| 2022年 | 3.08ドル |
| 2023年 | 3.17ドル |
| 2024年 | 3.25ドル |
2. HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)
配当利回り:4.2%
経費率:0.08%
配当利回りが高く、財務が健全な企業に絞って投資しているETFです。景気に左右されにくい企業が多く、安定感が強みです。
主な組み入れ企業
| 企業名 | 業種 |
|---|---|
| アッヴィ | 医薬品 |
| シェブロン | エネルギー |
| ベライゾン | 通信 |
配当実績(1口あたり)
| 年度 | 配当金 |
|---|---|
| 2020年 | 3.36ドル |
| 2021年 | 3.57ドル |
| 2022年 | 4.14ドル |
| 2023年 | 4.23ドル |
| 2024年 | 4.29ドル |
3. SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
配当利回り:4.8%
経費率:0.07%
S&P500の中から高配当の上位80社に投資するETFです。分配金が高く、配当収入を目的とする人に人気があります。
主な組み入れ企業
| 企業名 | 業種 |
|---|---|
| AT&T | 通信 |
| アルトリア・グループ | たばこ |
| フィリップ・モリス | たばこ |
配当実績(1口あたり)
| 年度 | 配当金 |
|---|---|
| 2020年 | 1.58ドル |
| 2021年 | 1.70ドル |
| 2022年 | 1.90ドル |
| 2023年 | 1.95ドル |
| 2024年 | 2.02ドル |
4. JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカムETF)
配当利回り:7.5%
経費率:0.35%
「カバードコール戦略」を活用し、高い配当収入を実現しています。値上がり益は抑えられますが、毎月分配型で安定した収入が魅力です。
主な組み入れ企業
| 企業名 | 業種 |
|---|---|
| マイクロソフト | IT |
| アップル | IT |
| アマゾン | 小売・IT |
配当実績(1口あたり)
| 年度 | 配当金 |
|---|---|
| 2021年 | 3.51ドル |
| 2022年 | 4.92ドル |
| 2023年 | 5.42ドル |
| 2024年 | 5.78ドル |
| 2025年(予想) | 6.00ドル程度 |
5. 1478(iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回りETF)
配当利回り:3.9%(税引前)
経費率:0.19%
日本国内の高配当株を中心に投資するETFです。為替リスクがなく、日本円で運用したい人に適しています。
主な組み入れ企業
| 企業名 | 業種 |
|---|---|
| トヨタ自動車 | 自動車 |
| NTT | 通信 |
| 三菱商事 | 商社 |
配当実績(1口あたり)
| 年度 | 配当金 |
|---|---|
| 2020年 | 35.2円 |
| 2021年 | 42.6円 |
| 2022年 | 47.8円 |
| 2023年 | 50.3円 |
| 2024年 | 52.1円 |
どれを選べばいい?
目的に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
| 重視する点 | おすすめETF |
|---|---|
| 安定性 | VYM、HDV |
| 配当金の高さ | JEPI、SPYD |
| 為替リスクを避けたい | 1478 |
まとめ
高配当ETFは、資産を増やしながら定期的な収入も得られる魅力的な投資手段です。
経費率や配当実績、企業の信頼性をしっかり確認すれば、長期的に安定したリターンが期待できます。
まずは自分の目的に合ったETFを1つ選び、少額からスタートしてみるのがおすすめです。
高配当ETFは、資産を増やしながら定期的な収入も得られる魅力的な投資手段です。
経費率や配当実績、企業の信頼性をしっかり確認すれば、長期的に安定したリターンが期待できます。
まずは自分の目的に合ったETFを1つ選び、少額からスタートしてみるのがおすすめです。


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