eMAXIS Slim全世界株式ってなに?
eMAXIS Slim全世界株式は、三菱UFJアセットマネジメントが提供している投資信託です。この商品は、世界中の株式に分散投資できることが特徴で、これ一本でアメリカ、ヨーロッパ、日本、新興国などの株式をまとめて購入することができます。
投資信託とは、みんなから集めたお金をプロが代わりに運用してくれる仕組みです。eMAXIS Slim全世界株式は「オール・カントリー」とも呼ばれ、世界経済全体の成長を取り込むことができると考えられています。
メリットその1 世界中に分散投資ができる
eMAXIS Slim全世界株式の最大の魅力は、これ一本で世界中の株に投資できる点です。たとえば、アメリカのアップル、日本のトヨタ、ドイツのBMW、中国のテンセントなど、多くの企業に少しずつ投資されます。
以下のようなイメージです。
地域 | 主な企業 | 投資割合の例 |
---|---|---|
アメリカ | アップル、マイクロソフト | 60% |
日本 | トヨタ、ソニー | 7% |
ヨーロッパ | Nestle、ロレアル | 15% |
新興国 | テンセント、サムスン | 8% |
このように、国や地域のリスクを分散できるので、一部の国の経済が悪くなっても全体への影響は小さくなります。
メリットその2 手数料がとても安い
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを目指す」という方針を掲げています。そのため、信託報酬(運用するためのコスト)が非常に安いです。
たとえば、同じように全世界に投資できる他の投資信託と比べても、eMAXIS Slim全世界株式の手数料は0.1%台と、かなり低く抑えられています。
長期間保有するほど、手数料の差が大きな差になります。手数料が安いと、投資したお金がより多く増える可能性があるので、お財布にもやさしいです。
メリットその3 自動でリバランスしてくれる
リバランスとは、特定の国の株が値上がりして割合が増えたときに、バランスを取り戻すために調整することです。eMAXIS Slim全世界株式は、こうしたリバランスを自動で行ってくれるので、自分で管理する必要がありません。
これは特に初心者や忙しい人にとって便利なポイントです。ほったらかしで世界分散投資を続けられるので、投資に慣れていない人でも安心して利用できます。
デメリットその1 アメリカへの依存が大きい
全世界に分散投資するといっても、実際にはアメリカの企業が全体の半分以上を占めています。これは、世界の株式市場の中でアメリカの企業の規模がとても大きいからです。
そのため、アメリカ経済が悪くなると、eMAXIS Slim全世界株式にも大きな影響があります。「全世界」といっても、実は「アメリカの影響を大きく受ける投資信託」である点は理解しておきましょう。
デメリットその2 為替リスクがある
日本円で投資していても、海外の株式に投資するということは、外国のお金(ドルやユーロなど)で資産を持つことになります。そのため、為替相場の変動によって、利益が減ったり、逆に損が出ることもあります。
たとえば、アメリカの株価が上がっていても、円高(1ドルの価値が下がる)が進むと、日本円に換算したときに利益が少なくなってしまうことがあります。
デメリットその3 元本保証ではない
投資信託は元本保証ではありません。つまり、預金のように確実に増えるわけではなく、値下がりして損をすることもあります。
特に短期間での値動きは大きくなることがあり、急に評価額が下がることもあるので、余裕資金でコツコツ長期投資することが大切です。
まとめ eMAXIS Slim全世界株式は初心者にもおすすめだけど注意も必要
eMAXIS Slim全世界株式は、これ一本で世界中に分散投資ができ、手数料も安く、初心者にも扱いやすい投資信託です。ただし、アメリカへの依存度が高いことや、為替リスク、元本割れの可能性があることなど、注意すべきポイントもあります。
大切なのは、商品をしっかり理解して、自分の目的やリスク許容度に合った投資をすることです。まずは少額から始めてみて、少しずつ慣れていくのも良い方法です。
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