マイナスが出た時の損切ルールの作り方
投資をしていると、どうしてもマイナスになることがあります。損失を大きくしないために「損切り」というルールを作ることが大切です。今回は高校生にもわかりやすく、損切りルールの作り方を説明します。しっかり理解して、無理のない投資を目指しましょう。
損切りとは何か
損切りとは、投資したお金が一定のマイナスになった時に、それ以上損を広げないように売ることです。たとえば、1000円で買った株が900円に下がったら「これ以上損をしないために売る」と決めることです。損切りがないと、損失がどんどん大きくなってしまう恐れがあります。
損切りルールを作る理由
損切りルールは、感情に左右されずに冷静に判断するために必要です。損をしたくない気持ちから「もう少し待てば戻るかも」と思いがちですが、そのままにしておくと大きな損失になることもあります。ルールがあれば、どのタイミングで売るかがはっきりし、安心して取引できます。
損切りラインの決め方
損切りラインとは、どのくらいマイナスになったら売るかの基準です。ここでは代表的な3つの決め方を紹介します。
- %で決める方法:購入価格の5%や10%の損失で売る方法です。たとえば1000円の株なら、950円や900円で売ることです。
- チャートで決める方法:株価の下げ止まりそうな場所やサポートラインで売る方法です。グラフで見て「ここを割ったらさらに下がる」と判断します。
- 金額で決める方法:損失の上限を自分の予算に合わせて決める方法です。たとえば1万円までの損失なら、その金額を超えたら売ります。
この中から自分に合った方法を選んでください。複数の方法を組み合わせるのも良いでしょう。
損切りルールを守るためのポイント
ルールを作っても、実際には感情で動いてしまいがちです。そこでルールを守るためのコツをお伝えします。
- 事前に決める:取引の前に必ず損切りラインを決めてメモしておきます。
- 自動注文を使う:証券会社の「逆指値注文」という仕組みで、損切りラインに達したら自動的に売れるように設定できます。
- 冷静になる時間を作る:急な値動きで慌てないよう、一旦落ち着いてから判断する時間を持つことも大切です。
図でわかる損切りの例
購入価格 | 損切りライン(5%下げた場合) | 売るタイミング | 損失額 |
---|---|---|---|
1000円 | 950円 | 株価が950円になったら売る | 50円 |
2000円 | 1900円 | 株価が1900円になったら売る | 100円 |
500円 | 475円 | 株価が475円になったら売る | 25円 |
このように損切りルールを決めておくと、どこで売るかが明確になり損失を最小限に抑えられます。
まとめ
損切りは投資で大切なルールの一つです。マイナスが出た時にどこで売るかを決めておけば、大きな損失を防げます。ポイントは自分の資金や性格に合った損切りラインを決めることと、そのルールを必ず守ることです。自動注文を活用したり、感情に流されない工夫をしましょう。この記事を参考に、あなたも自分だけの損切りルールを作ってみてください。
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