配当利回り4%以上を維持するためのチェック項目

投資全般

配当利回り4%以上を維持するためのチェック項目

配当金を目的に株式投資をする人が増えています。その中でも「配当利回り4%以上」は、一つの目安として人気があります。しかし、高い利回りにはリスクもあります。ただ数字が高いという理由だけで投資するのは危険です。そこで今回は、配当利回り4%以上の株を選び、長く持ち続けるために確認すべきポイントをわかりやすく紹介します。


1. そもそも配当利回りって何?

配当利回りとは、株価に対してどれくらいの配当金がもらえるかを表す割合のことです。計算式は以下のとおりです。

配当利回り(%)= 配当金 ÷ 株価 × 100

たとえば、ある会社の株価が1,000円で、年間配当金が40円だとすると、配当利回りは4%になります。


2. 配当利回りが高すぎる会社は注意

配当利回りが7%や10%のように極端に高い場合、その会社の株価が大きく下がっている可能性があります。つまり、業績が悪化している場合や、将来の減配リスクがある可能性が高いのです。

以下のようなケースは慎重に見ましょう。

  • 過去に減配をしている
  • 売上や利益が下がっている
  • ニュースでネガティブな話題が多い

配当が今は高くても、来年からなくなるようでは意味がありません。安定した配当が続くかをしっかり確認しましょう。


3. 過去の配当実績をチェック

会社の配当実績は、その会社のホームページや証券会社の情報サイトで確認できます。以下のような点をチェックしましょう。

  • 過去5年~10年で配当が増えているか
  • 減配がないか
  • 配当性向が無理のない範囲か

配当性向とは、利益のうち何%を配当にまわしているかを表す数字です。これが80%を超えていると、業績が少し悪くなるだけで配当が減る可能性があります。


4. 業績と財務の健全性を確認

高い配当を長く続けるには、会社が安定して利益を出し続けることが大切です。チェックすべきポイントは以下の通りです。

項目 見るポイント
売上と利益 右肩上がりになっているか
自己資本比率 40%以上あると安心
営業キャッシュフロー プラスが続いているか

これらの情報は、企業の決算資料や証券サイトで見ることができます。


5. 配当方針を確認しよう

企業によっては「配当を安定的に出す」と方針を明確にしているところもあります。このような企業は、利益が落ちても配当を減らさない工夫をしてくれることがあります。

たとえば以下のような方針があると安心です。

  • 毎年連続増配を目指す
  • 累進配当(減配しない方針)をとっている
  • 利益の◯%を配当に出すと明記されている

こうした方針がある企業は、株主を大切にしている姿勢が感じられます。


6. 無理なく分散投資をする

配当利回りが高い企業ばかりに投資するのはリスクがあります。どんなにチェックしても、会社が想定外の事態に直面することはあります。

リスクを減らすためには、業種や会社を分けて投資することが大切です。たとえば以下のように分散しましょう。

  • 電力会社・通信会社など安定系
  • 製薬・食品など生活必需品系
  • 銀行・証券など金融系

分散投資をすれば、どれか一つが不調でも全体のダメージを小さくできます。


まとめ

配当利回り4%以上は魅力的ですが、「高い=良い」とは限りません。本当に長く受け取り続けられる配当なのかを判断するためには、企業の業績や方針などをしっかり確認することが大切です。

次のチェックリストを参考に、堅実な投資を目指しましょう。

  • 利回りが高すぎないか
  • 減配の過去がないか
  • 業績が安定しているか
  • 財務体質がしっかりしているか
  • 分散投資できているか

焦らず、じっくりと企業を選び、将来の安定収入につなげていきましょう。

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