配当でお金が入る仕組みを知ろう
投資にはさまざまな方法がありますが、その中でも「インカム投資」は毎月や毎年、安定的にお金が入ってくる仕組みを作ることを目指す方法です。その中でも人気なのが「配当」を受け取る投資です。
配当とは、企業が利益を出したときに、その一部を株主に還元するお金のことです。例えば、1株100円の配当がある企業の株を10株持っていれば、1000円の配当がもらえます。これが年に1回や2回、定期的に入ってくるのが魅力です。
ETFって何?どうしてETFがいいの?
ETFとは「上場投資信託」といって、いくつかの株や債券をまとめてパッケージにした金融商品です。これを1つ買えば、たくさんの会社に分散投資できるのが特徴です。
例えば「高配当ETF」というものを買えば、配当をたくさん出している企業の株がまとめて入っているので、手間をかけずに配当を受け取れるというメリットがあります。
代表的な高配当ETFを紹介
以下は、初心者にも人気のある高配当ETFの一例です。
ETF名 主な投資先 年間配当利回り(目安) 上場市場
VYM 米国の大型高配当株 約3% 米国
HDV 安定した配当企業 約3.5% 米国
SPYD 高配当重視の企業群 約4.5% 米国
1478(iシェアーズMSCI日本高配当) 日本企業中心 約3% 東京証券取引所
※利回りは時期によって変動します。
これらのETFを使えば、個別株を選ばなくても、分散された形で配当収入を得ることができます。
どうやって配当で毎月の収入を作るか
毎月の配当を目指すには、配当の支払い時期が異なるETFを組み合わせると効果的です。たとえば、3月、6月、9月、12月に配当を出すETFを1つずつ持てば、年4回それぞれに収入があります。
さらに、それをうまく組み合わせれば、ほぼ毎月何かしらの配当が入ってくるようになります。
・VYM(3月、6月、9月、12月)
・HDV(3月、6月、9月、12月)
・SPYD(3月、6月、9月、12月)
→3のETFを持つことで、3・6・9・12月にまとまった配当が入る
さらに日本株のETFを加えれば、5月や11月にも配当を得るチャンスがあります。
いくら投資すればどれくらいの配当がもらえる?
配当収入を増やすためには、投資金額もポイントです。以下に簡単な目安を示します。
投資額 | 利回り3%の場合 | 利回り4%の場合 |
---|---|---|
10万円 | 年間3,000円 | 年間4,000円 |
100万円 | 年間30,000円 | 年間40,000円 |
500万円 | 年間150,000円 | 年間200,000円 |
このように、投資額が増えると収入も増えます。ただし、価格が下がるリスクもあるため、あくまで長期的な視点が大切です
リスクと注意点もしっかり知っておこう
ETFは便利な投資商品ですが、もちろんリスクもあります。配当が減ることもありますし、株価が下がれば、元本割れすることもあります。 また、ETFによっては為替の影響も受けます。米国ETFを日本円で買う場合、ドルと円の変動にも注意しましょう。 配当だけに注目しすぎると、全体のバランスが崩れることもあるので、分散と長期投資がキーワードです。
まとめ:配当ETFでコツコツ資産を育てよう
配当重視のETFを活用すれば、定期的な収入を得ながら資産を育てていくことができます。個別株よりも手軽で、分散効果もあるため、投資初心者にもおすすめです。 高校生のうちにこの仕組みを知っておくと、将来の選択肢が広がります。少額から始められる証券口座もあるので、まずは勉強しながらシミュレーションしてみるのもいいかもしれません。
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