ファンドの手数料とは何か?
投資信託を買うときに気をつけたいのが「手数料」です。その中でも特に重要なのが「信託報酬」と呼ばれる手数料です。これはファンドを運用してくれる会社に払うお金で、毎日少しずつかかっています。たとえば、100万円投資していると、年に1%の信託報酬がかかるファンドなら年間で1万円を手数料として払うことになります。
信託報酬が安いファンドを選ぶ理由
信託報酬が高いと、その分だけ投資の利益が減ってしまいます。たとえファンドの成績が良くても、手数料が高ければ最終的に手元に残るお金は少なくなるのです。逆に信託報酬が低いファンドなら、コストが少ないため利益をより多く受け取れます。長く投資を続けるほど、手数料の差は大きくなっていきます。
代表的なファンドの信託報酬を比べてみよう
ファンド名 | 信託報酬(年率) | 特徴 |
---|---|---|
ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.154% | 日経平均株価に連動する低コストのインデックスファンド |
ひふみプラス | 1.078% | 国内外の株式を専門家が選んで積極運用するアクティブファンド |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% | アメリカの株式市場全体に投資できる低コストのインデックスファンド |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.66% | 株式と債券をバランス良く組み合わせた中程度のコスト |
たとえば「ニッセイ日経225インデックスファンド」は日本の株式市場の日経平均株価に連動するファンドで、信託報酬は約0.15%と低めです。一方で「ひふみプラス」は専門家が銘柄を選び積極的に運用するアクティブファンドで、信託報酬は1%を超えます。このように運用方法や対象によって手数料に差があります。
信託報酬以外にかかる費用もある
ファンドの手数料には信託報酬だけでなく、購入時や売却時にかかる費用もあります。購入時の手数料は数%かかる場合があり、これを支払うと元本が減ってしまいます。最近は「ノーロード」と呼ばれ購入手数料が無料のファンドも増えています。また、売却時にかかる費用もあるので注意が必要です。信託報酬は毎日少しずつかかるコストですが、購入や売却時の手数料は一度に支払う費用です。
信託報酬の低いファンドを選ぶコツ
初心者はまず「インデックスファンド」を検討すると良いでしょう。これらは市場の平均に連動するため、運用コストが低いものが多いです。上の表でもインデックスファンドAの信託報酬は0.15%と非常に安く設定されています。逆に専門家が積極的に運用するアクティブファンドは信託報酬が高い傾向にあります。投資の目的や期間に合わせてコストを考えながら選ぶことが大切です。
まとめ:手数料を理解して賢く投資しよう
ファンドの信託報酬は長期的に見て投資成果に大きく影響します。手数料が安いファンドを選ぶことで、同じ利益でも手元に残るお金を増やせます。今回紹介したように信託報酬の違いはファンドによって大きいので、購入前に必ずチェックしましょう。手数料だけでなく購入手数料や売却手数料も確認し、無駄なコストを避けることが賢い投資の第一歩です。
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