米国株と日本株の違いを知ろう
株式投資に興味を持ち始めた人が最初に迷うのが「どの国の株を買えばいいのか?」ということです。特に、米国株と日本株のどちらが初心者に向いているのかを知りたい人は多いでしょう。
このページでは、米国株と日本株の特徴や違いを分かりやすく解説しながら、どちらが初心者に向いているのかを考えていきます。
投資できる会社の種類と数の違い
まず、米国株と日本株では、上場している会社の種類や数に大きな違いがあります。
米国株
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世界的に有名な企業が多数
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アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、日常生活でもよく目にする企業が多い
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テクノロジー系の成長企業が豊富
日本株
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日本国内で有名な企業が中心
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トヨタ、ソニー、ユニクロなど、日本人にとって身近な会社が多い
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安定した老舗企業が多め
企業数としては米国株の方がはるかに多く、選択肢も広がります。
株価の動きやすさの違い
株価の変動(ボラティリティ)も、米国株と日本株で違いがあります。
米国株
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株価の動きが大きい
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短期間で大きく値上がりすることもあれば、下がることもある
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チャンスもリスクも大きめ
日本株
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株価の動きは比較的穏やか
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長期保有でコツコツ増やすタイプの投資に向いている
下の図は、米国株と日本株の値動きのイメージを表しています。
初心者にとっては、あまり激しい変動は緊張するかもしれません。その点では日本株の方が安心して始めやすいと言えます。
配当金と株主優待の違い
株を持っていると「配当金」や「株主優待」といった特典があります。これも国によって特徴が違います。
米国株
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配当金がしっかり出る企業が多い
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配当は年に4回(3カ月ごと)支払われることが多い
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株主優待は基本的にない
日本株
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配当金は年に1〜2回
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お米や自社製品のプレゼントなど「株主優待」が人気
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配当利回りよりも優待目的で保有する人も多い
下の表で比較してみましょう。
項目 | 米国株 | 日本株 |
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配当回数 | 年4回 | 年1〜2回 |
株主優待 | なし | あり |
人気の理由 | 配当金 | 優待特典 |
売買のしやすさと手数料
株を買ったり売ったりするには、証券会社を通じて取引します。ここでも違いがあります。
米国株
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為替(ドルと円)の計算が必要
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売買できる時間が夜(日本時間)になることが多い
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証券会社によっては手数料がやや高め
日本株
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すべて日本円で完結
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日中(9時〜15時)に取引できる
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初心者向けの手数料無料プランも多い
はじめて株を買う人にとっては、日本株の方がわかりやすく、操作もシンプルです。
情報の集めやすさと学びやすさ
投資において「情報を集める力」はとても大切です。英語の情報が中心の米国株と、日本語の情報が多い日本株では、この点でも差があります。
米国株
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最新情報は英語が多い
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YouTubeやブログなどでも解説はあるが、翻訳が必要なことも
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世界経済の知識も必要になる
日本株
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日本語での情報が豊富
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ニュースや企業情報もすぐに理解できる
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経済の仕組みも身近に感じられる
初心者が投資について学ぶには、日本株の方がとっつきやすいと言えるでしょう。
初心者におすすめなのはどっち?
ここまでのポイントをまとめてみましょう。
項目 | 米国株 | 日本株 |
---|---|---|
企業の種類 | 世界的 | 国内中心 |
株価の動き | 大きい | おだやか |
配当・優待 | 配当重視 | 優待も魅力 |
売買のしやすさ | やや複雑 | わかりやすい |
情報の集めやすさ | 英語が多い | 日本語でOK |
このように、米国株には成長のチャンスがあり、日本株には安心感と学びやすさがあります。
そのため、これから投資を始める初心者には、まず日本株から始めるのがおすすめです。日本株で仕組みや流れをつかんだ上で、慣れてきたら米国株にもチャレンジするというステップが安心です。
まとめ
株式投資は、知識を深めながら少しずつ経験を積むことが大切です。
米国株と日本株のどちらがいいかを迷う前に、自分が「どれだけ学べるか」「どんな目的で投資するのか」を考えることが大切です。
まずは少額から、日本株で試してみるのが良いスタートになるでしょう。そして、世界に視野を広げたいと感じたときに、米国株にも目を向けてみてください。
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